家のプランニング時、
考えることが多すぎてパニックになりがち。
「建ててよかった!」と思える家を建てるために、
盲点となりがちながら、
快適な家をつくるために重要なポイントを9つ選びました。
【1】玄関、土間の採光
玄関の土間は、明かりを意識しないと暗くなりがち。
日中、照明をつけなくてもある程度の明るさがある方が、
気持ちよく過ごせます。
我が家では、小型のすりガラス窓を、数カ所つけました。
おかげで昼間でもちょうどよい明るさです。
窓を開けて、換気もできます。
【2】天井近くにつくる高窓
1階リビングと2階の寝室、
どちらも東側の天井近くに、横長のハイサイドライトを設けました。
・室内に滞った空気の出口に
・外からの目を気にすることなく窓が開けられる
・採光がよい。
・寝室に自然と朝日をとりこめる
室内に溜まった空気の出口を作ってあげる
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ流れる性質があります。
この性質を利用するため、高窓を設けました。
天井付近に溜まった空気を外に出し、
室内環境を整える狙いです。
特に、暑くなる季節は効果的。
高窓から熱気が抜けるので、少し暑いくらいならば、
高窓を開けるだけでも快適に過ごせます。
外部からの視線を気にせず窓が開けられる
高窓のため、隣家の視線を気にせず窓を開けられます。
道路側に窓をつくりたいけど視線が気になる…
という場合にも、高窓は選択肢になると思います。
採光がよい
横長の高窓、くもりガラスのため、カーテンは必要なし。
日中の明かり取りに最適です。
寝室に自然な朝日をとりこめる
寝室は朝、カーテンを開けるまでは暗いまま。
東側に高窓があるおかげで、
自然と室内が明るくなり、気持ちよく目覚められます。
【3】コンセントを検討する
ユニバーサルデザインでは、コンセント高40cmが推奨
コンセントの床からの高さは、20~30cmが一般的ですが
これって低くて、使いにくくありませんか?
コンセントの高さは、ユニバーサルデザインでは
床から40cmが推奨されています。
うちでは基本、コンセント高は、
床から40cmの高さにしています。
これは非常によかったです。
住み始める前は、「40cmはやっぱり高すぎるんじゃないか」
「使用中のコンセントに足がひっかかって危ないんじゃないか」
と不安もありましたが住み始めてみると、全く問題なかったですね。
腰高コンセントは便利
リビング等にいくつか作った腰高コンセント。
これは非常に便利なので、もっとたくさん作ればよかったですね。
どこに腰高コンセントを作るかは、設計時はイメージするのがとっても難しいのですが
今思い返してみると、『カウンターや棚の近く』かと思います。
可動棚の壁面にはコンセントを
それから、可動棚を設置する場合には、
その面にひとつはコンセントをつけておくことをオススメします。
うちでは一部の可動棚の奥に、腰高コンセントをつけましたが、
家電の充電時に便利です。
【4】洗濯機の水道は、《冷水・温水》両方出るように
賃貸時代は、洗濯機の水栓は当たり前のように《冷水》のみでしたが
どうせ家を建てるなら《冷水・温水》両方出せる蛇口にすればよかった!
というのが我が家の後悔です。
洗濯物の油汚れは、ぬるま湯程度の温水で洗ったほうが汚れがよく落ちます。
冬に冷水だと、粉タイプの洗剤は溶けにくいしねぇ
洗濯機の水道を《冷水・温水》対応にしておけば、
冬場の寒い時期も、きんっきんの冷水ではなく、
温かい温水で洗えたのに!
これは建ててからでは変更できないので、
これから家を建てる方は、参考にしてください。
【5】コンロはガスか、IHか
キッチンでは、ガスコンロを採用する方も多いですが
IHをおすすめします。
・火の通りは良好
・メンテナンスが楽ちん
・作業スペースとしても便利
IHは使う前は、火の通りが悪いのでは?
等心配がありましたが、実際使ってみると問題なしです。
ガスコンロと比較すると、
日々のメンテナンスは、ふきんでサッとひと拭きするだけ。
コンロ周りの、五徳などの掃除から開放されて、
とても快適です。
【6】断熱材
「せっかくの新居なのに冬さむい…」
という話をよく聞きます。
断熱材のグレードは良いものにしておくことをおすすめします。
我が家は千葉県のため、
それほど寒くなる地域ではありませんが
断熱材のグレードは、ハウスビルダーの標準仕様より
良いものにしてもらいました。
具体的には、以下のことをお願いしました。
【天井・壁】 吹付硬質ウレタンフォーム 通常80mmのところ、
100~150mmと厚めに吹いてもらう
【窓】 複合サッシ、複層ガラス、LOW-Eガラスを採用
【床】 断熱材のグレードを2つ上げる
具体的な数値化はしていませんが、
賃貸時代のマンションよりも、明らかに室内環境は快適です。
夏場、外の熱が室内に伝わってくる感はなく、
冬でも、真冬以外はエアコンなしで過ごせています。
【7】ドアは引き戸にできないか
ドアといえば、開き戸を考えがちですが
一歩立ち止まって、引き戸にできないか、
検討することをおすすめします。
引き戸には以下のようなメリットとデメリットがあります。
・デッドスペースを作らない
・開閉が楽ちん
・空間を開放的に使える
・引き代が必要になる
・開き戸よりも気密性が低い
【メリット】デッドスペースを作らない
開き戸の場合は、ドアの手前に、開閉するためのスペースが必要になります。
そのスペースは、ドアの開閉時以外使用できない
デットスペースになってしまいます。
その点引き戸は、戸を左右にスライドさせるだけで開閉できるので
デッドスペースを作りませんから、
スペースを有効活用することができます。
【メリット】開閉が楽ちん
開き戸の場合、取手を引くだけで開閉できるので、
高齢者や車いすの方でも開けやすいです。
歳をとった時のためにも、
引き戸にしておくメリットはあります。
【メリット】空間を開放的に使える
引き戸を開けておくことで、
空間を広く開放的に感じられます。
我が家の1階はすべて引き戸にしましたが
普段はすべての引き戸を開放して、
1階全体を大きな部屋のようにして
使用しています。
引き戸の場合、
開き戸のように風で急にドアが閉まる、
といったこともないので、その点もよいですね。
【デメリット】引き代が必要になる
引き戸の場合、引き代部分の壁は
開けておく必要があります。
引き代となる壁面には
収納を置くことができないので
壁面の使い道としては制限が生まれてしまいます。
また、引き代部分の壁にはコンセントやスイッチを
つけることができない点も、注意が必要です。
【デメリット】開き戸よりも気密性が低い
開き戸と比較すると、
引き戸は扉と壁の間に隙間ができるので、
その分気密性は下がります。
うちでは気になったことはありませんが
気密性を上げたい部屋の場合には注意が必要です。
引き戸を多く採用したけれど
うちでは引き戸を多く採用しましたが
使い勝手で全く後悔はしていないですね。
デメリットよりも、メリットのほうが上回ると感じています。
【8】クローゼットの扉を、あえてカーテンにする
クローゼットの扉は、
一般的には木製の折れ戸のような扉がつくと思います。
我が家では、2階の子供部屋と寝室のクローゼットの扉は、
あえてカーテンにしました。
- クローゼットに比べて安価
- モノの出し入れがしやすい
- 少し出っ張るものでも仕舞うことができる
- カーテンを開放して、部屋の一角として使うことができる
カーテンをシャッと開くだけなので、物の出し入れが非常に楽ですね。
それに、多少出っ張るものでも置けてしまうのがカーテンの良いところです。
例えば、衣装ケースの奥行がクローゼットのサイズぎりぎりで、
折れ戸だと扉が閉まらなくなってしまう!なんて場合も、
カーテンにしておけば、問題なく仕舞えますからね。
・折れ戸よりも安価に仕上がる
折れ戸を作るよりも、
カーテンの方が材料費の面では安価に仕上げられるはずです。
とはいえ、うちの場合は、坪単価で価格が決められており、
扉をカーテンにしても値段は下がらないと言われてしまいましたが…。
・クローゼットとして使わなくてもいい
クローゼットとして使わなくても、
カーテンを開け放して、部屋の一角として使っても良いわけです。
カーテンを取り外せば、部屋の使い方が広がります。
【9】天井や壁面であそぶ
せっかく家を建てるなら、
あそびの要素を入れてみたいものです。
うちでは、天井面を補強し、フックを打ち込み、
室内ブランコを作りました。
他にも計画段階では、
登り棒や壁面の加工などを考えていたのですが
家づくりに忙殺され、断念…。
これから家を建てる方には
ぜひ楽しんで遊びの要素を取り入れてみてください。
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