家づくりはじめの 一歩なら

【知らないと損!】子どもが壊した家具の修理に「火災保険」が使えるって本当!?

多くのご家庭で、火災保険に入っておられると思います。
この火災保険、火事や災害だけではなく、
子どものイタズラや、大人のうっかりミスで家具が壊れてしまった!
なんて時にも使えることをご存知ですか?

子どものイタズラでキッチンの備品が壊れてしまい、
修理費が保険適用になった、我が家の実例をもとに解説します。

実はとっても適用範囲の広い火災保険。
この記事を読めば、こちらのことがわかります。

  • 家具や建具が壊れた時、火災保険が使える条件
  • 申請までの流れ
  • 請求に必要な書類
  • 保険金の計算方法
  • 保険を使うデメリットは?

※今回ご紹介する内容は、我が家が加入している
「三井住友海上火災保険 GKすまいの保険」をベースにしています。
予めご了承ください。

目次

どんなものに火災保険が使えるの?

火災保険では、保険対象が【建物】と【家財】に分かれています。

【建物】に含まれる物の例 (一戸建ての場合)

・建具類(ドア・床・内壁など)
・備え付けの設備(電気・ガス・浴槽・流し・ガス台など)
・付属建物(車庫・カーポート・物置など)

【家財】に含まれる物の例
・家具
・家電製品
・衣類
・寝具等
 ※携帯電話やメガネ、プログラム等、免責事項によって対象外もありますのでご注意ください。

【建物】と【家財】が対象になっていれば、
家そのものや、家の中のかなりの物が、対象に入ってきますね。

ただ、契約内容によっては、【家財】を対象に含んでいないということもありますので
まず、ご自身の保険が対象としているものを確認してみてください。

【条件1】「破損・汚損」が対象になっていること

契約プランによって、補償される範囲が違います。
「火災」「風災」「水ぬれ」「盗難」「水災」「破損・汚損」

今回必要なのは【破損・汚損】です。
ご自身の保険の対象を確認してみてください。

ぱちキス

うちは子どもが小さいうちは、何が起きるかわからないな…と
【破損・汚損】を契約に入れていました。

【条件2】「不測かつ突発的な事故」であること

保険適用となるのは、【不測かつ突発的な事故】の場合です。

建物の場合…家具をぶつけてドアをこわしてしまった等
家財の場合…誤ってコーヒーをこぼして、パソコンをこわしてしまった
      テレビをテレビ台から落としてこわしてしまった等

子どもの遊びやイタズラが、
「不測かつ突発的な事故」に該当するため、補償対象となります。

大人でも、家具を運んでいる時にあやまって落としてしまったなど、
「不測かつ突発的」であれば、補償対象になります。

しかし、経年劣化による故障や、
家電等を家の外に持ち出しての故障は対象外ですから、ご注意ください。

事故発生!~クッキングヒータの操作パネルが!~

ある日、キッチンのIHクッキングヒータの操作パネルが壊れてしまいました。
通常ならばパネルを閉じると、クリック感がありフラットに収まるのですが、
パネルを閉じても、全開の状態に戻ってきてしまうのです。

原因は、当時2歳だった下の子が、パネルを無理やり引っぱって開けたことでした…。

本来はこのように閉じるのですが…
このように開きっぱなしの状態に。

■初期対応 修理費用を見積り

まず、メーカーの修理の方を呼んで、現状を確認してもらいました。
すると、パネル内部のプラ製の歯車が破損しているとのことでした。

以前に、火災保険が子どものイタズラにも適用されると聞いていた私は、
火災保険の適用を考え、まずは見積りをもらいました。

修理見積額は、およそ25,000円でした。
今回は火災保険の勉強も兼ねて、保険適用を目指してみることにしました。

■保険会社へ連絡

次に、保険会社の「事故受付センター」か
取扱代理店へ、事故発生の旨を伝えます。
うちの場合は、代理店を通して行いました。
しばらくすると、提出用の書類が入った封筒が届きました。
中に【保険金請求書】が入っており、必要事項を記入します。

主な記入項目は

  • 保険金の振込口座
  • 事故・損害の内容【発生日】【発生状況】 
  • 修理金額(見積書または請求額)

といったところで、両面1枚のシンプルな用紙でしたので、
記入はすぐにできました。
【発生状況】の欄には、
「子どものいたずらによりIHコンロの内部歯車を破損」と記入しました。

保険の申請に必要な【3つの書類】

返信用封筒がついており、請求に必要な3つの書類を入れて返送します。

  • 保険金請求書         
  • 写真             (損害箇所・損害の程度がわかるもの)
  • 修理見積書または修理代請求書 (メーカーの修理窓口から入手)

3つの書類がすべて揃っていますので、返送して審査を待ちます。

保険金の計算方法

支払われる保険金の計算方法はこちらです。

「保険金」=「損害額(修理費)」ー「免責金額(自己負担額)」

損害額は、修理見積書の額です。

免責金額とは、自己負担額です。
免責金額は契約によって異なります。うちの場合は1万円でした。
1万円が自己負担額として保険金から差し引かれ、支払われる計算です。

ぱちキス

するとうちの場合、修理費が1万円以下の場合は、
保険金は出ないってことね!

今回の修理見積額は25,000円でした。
この計算式に当てはめると、

25,000-10,000=15,000

15,000円が保険金として支払われることになります。

「事故時諸費用特約」

うちの場合はオプションで、
「損害保険金」の20%が、事故時諸費用保険金として支払われる特約をつけていました。

15,000円の20%ですので、3000円が支払い額に上乗せされます。

  • 損害保険金      15,000円
  • 事故時諸費用保険金   3,000円
  • 合計         18,000円

というわけで、
18,000円が、今回支払われる保険金の総額となりました。

無事に保険が適用

書類を提出してちょうど2週間で、保険会社から返信があり、無事に保険金が振り込まれました!

ぱちキス

いや~、よかったね!

火災保険を使用しても、保険料は上がらない!

保険って使用すると、次年度から保険料が上がる気がしていました。

ぱちキス

自動車保険とかそうだよね!

そうそう、自動車保険だと、等級制度が設けられており、
保険を使うと翌年の等級が下がり保険料が高くなりますが、安心してください!
火災保険の場合は、保険を使っても、翌年の保険料が高くなることはありません。

火災保険の場合は、全体の支払い実績に応じて保険料が決定されていて、
個人単位の使用の有無で保険料は変わらないんです。

火災保険は掛け捨てで、満期になっても掛け金が戻ってくることはありません。
この点からも、保険を使える時には使っていきたいですね。

とはいえ、ここ数年、台風など自然災害の増加によって、
肝心の全体の支払い実績が積み上がってきており、
そのため保険料は年々値上げされています…。
単年契約の場合は、どうぞご注意ください。

まとめ

今回の記事のまとめです。

火災保険適用のための【2つの条件】
【1】「破損・汚損」が対象になっていること
【2】「不測かつ突発的な事故」であること

提出する書類はこちらの【3つ】
【保険金請求書】         (保険会社から送られてくる書類)
【写真】             (損害箇所・損害の程度がわかるもの)
【修理見積書または修理代請求書】 (メーカーの修理窓口から入手)

支払われる保険金の計算式はこちら
「保険金」=「損害額(修理費)」ー「免責金額(自己負担額)」

「火災保険を使っても、保険料が上がることはない」

実際に火災にあう確率はかなり低い

2019年 住宅の火災数は10,784件。
2019年の全国世帯数が、58,527,117世帯でした。
すると1年間で火災にあう確率は、0.018%となります。
数字だけで見れば、火災の発生確率は極めて低いと言えますね。
ということは、実際の火事で火災保険が使える確率は非常に低いということです。

ぱちキス

てか、火事は起きてほしくないよ!

これからは火災保険ではなく【家災保険】

この記事を書くために、改めて火災保険について調べていたら
これからは「火災保険」ではなく、【家災保険】と覚えましょう
という言葉を見つけました。

ぱちキス

家の災いと書いて【家災】かぁ。なるほど、イメージ変わるね!

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、
室内でボール遊びをしていてテレビを壊してしまった、
家具をぶつけてドアや床を傷つけてしまった、なんてことがあると思います。

そんな時慌てて修理する前に、
火災保険を確認すれば、保険が適用になる可能性がありますので、
ぜひ一度立ち止まって、検討してみてください。
ではまた!

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